大腸カメラ検査は日帰りで行えるため、前もっての入院準備などは必要ありません。

また、生活上の制限もほとんどありませんので、普段通りにお過ごしください。

とはいえ、大腸にカメラを挿入する必要があるため、腸内に消化した食べ物があっては正確な検査が行えなくなってしまいます。

前日からは腸内を整えるためにも食事内容には気をつけるようにしましょう。

今回は、大腸カメラ検査を受ける前日の注意点について紹介していきます。

主に「食事の際、どのような点に注意すべきか」に焦点を当てて解説していきますので、これから大腸カメラ検査を受ける方は参考にしてください。

消化に良いものを食べましょう

前日の食事では、とにかく消化の良いものを選ぶことが大切です。

消化の良いものとは、食べたものが胃に滞在する時間が短いもののことを指します。

具体的には、糖質でできている白粥や軟らかく煮込んだうどんなどがおすすめです。

野菜や果物は、じゃがいもやりんご、バナナなどが比較的消化に良いため推奨しています。

なお、検査の前だからといって前日から食事の量を極端に減らす必要はありません。

とはいえ、たくさん食べてしまうとその分、消化に時間がかかってしまうので、いつもより少しだけ軽めに食べる、くらいのイメージで食事をすることが大切です。

食物繊維を豊富に含む食材は控えましょう

食物繊維を含む食事は、大腸カメラ検査前に食べないようにしましょう。

消化されにくい食物繊維が大腸に残ってしまうと検査の妨げになり、正確な検査結果を出すことが難しくなってしまいます。

食物繊維を多く含む食材としては、以下のようなものが挙げられます。

・トマト・キウイなど薄皮や種がある野菜

・豆類（納豆も含む）

・きのこ類

・海藻類

・ナッツ類

・こんにゃく

・玄米や胚芽米

・さつまいもや里芋

・ごぼうなどの根菜

など

脂肪分の多いものは食べすぎないようにしましょう

脂質は、栄養素の中でも比較的胃の滞在時間が長いという特徴があります。

消化に時間がかかるため、前日にたくさん食べてしまうと検査の妨げになることがありますので注意が必要です。

例えば、脂肪が多い部位のお肉や、ソーセージ、ベーコンといった加工肉はなるべく避けましょう。

肉を選ぶ際には、皮部分のない鶏胸肉など脂質が少なく消化にも影響を与えないものをおすすめします。

また、調理する際に油を使わないこともポイントです。

蒸す、煮るなどの調理法を用いて、ローカロリーな食事をイメージしてください。

前日は飲み物にも気をつけましょう

検査前日は、なるべく透明度のある飲み物を選ぶことが重要です。

前日に飲んでいいもの、避けた方が良いものは、以下を参考にしてみてください。

 

▼飲んで良いもの       

水

お茶

コーヒー、紅茶

ジュース

 

▼飲んではいけないもの       

野菜ジュース

スムージー

青汁

牛乳

アルコール

など

遅い時間の食事、夜ふかしはNGです

消化にかかる時間も考えて、前日の夕飯はあまり遅くならないようにしましょう。

遅くとも夜21時までには夕食を済ませていただくことが望ましいです。

食べる時間が遅くなってしまうと、検査の時間までに消化が終わらず正しい検査が行えなくなってしまう可能性があるためです。

また、夜ふかしをしてしまうとめまいやふらつきといった体調不良が起こりやすくなるため、前日は早めに就寝することが大切です。

痛みや刺激を抑えられるようになった大腸カメラですが、負担が一切なくなった訳ではありません。

検査中に体調が悪くなってしまったり、準備不足で再検査になってしまったりすることがないよう、万全の体調で検査に臨んでいただけたらと思います。

前日の過ごし方について気になることやわからないことがあった場合には、事前にクリニックで相談しておくと良いでしょう。

クリニック情報

三木市末広にある『池田クリニック』は、皆様の健やかな生活に貢献できるよう、丁寧な診察・的確な診断・適切な治療を心がけ、内科全般や消化器疾患を中心に、患者様が抱えている疾患に対して全力で向き合うことをモットーとしているクリニックです。

普段のお困りごとから定期的な健康診断、生活習慣病に分類される症状の改善まで、幅広い診療に対応していますので、体のことで気になることがありましたらお気軽にご相談にお越しください。

 

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池田クリニック

 

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