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【コラム】胃カメラ検査後の注意点
胃カメラ検査は、数時間で終了しますので入院の必要はありません。
基本的に大きな生活の制限はありませんが、食事再開のタイミングや検査後の不調など、知っておくべきポイントがあるため、今回は検査後の過ごし方や注意点について紹介していこうと思います。
胃カメラ検査の一連の流れ、検査当日の過ごし方、翌日以降の体調の観察など、事前に知っておくことでスムーズな検査を受けられるでしょう。
これから検査を受ける方は、ぜひ参考にしてみてください。
「胃カメラ検査はどのような検査ですか?」
胃カメラ検査は上部消化管(胃や食道、十二指腸)の粘膜を観察することで、臓器に問題がないかをチェックするというものです。
検査までに胃のなかを空っぽにしておく必要があるため、検査前には暴飲暴食はしないようにしましょう。
検査には、お口や鼻から挿入する経口内視鏡・経鼻内視鏡という細いカメラを使用します。
検査自体は10分〜15分前後で終わるため、それほど大きな負担はありません。
しかし、カメラを挿入する際に反射的に気分が悪くなってしまう方も多いため、鎮静剤を用いて患者様が眠った状態で検査を行うクリニックも増えてきました。
どうしても恐怖心が強いという場合には、鎮静剤と警備内視鏡での検査がおすすめです。
「胃カメラ検査の後、どれくらいで飲食ができますか?」
検査には鎮静剤を使用するため、1〜2時間程度は喉や鼻の麻酔が残っています。
麻酔が切れるまでは飲食はできませんので、感覚が戻ってからお食事をするようにしましょう。
初めはお水を一口飲んでみて、むせたり違和感を覚えたりすることがなければ大丈夫です。
最初の食事に関しては、なるべく消化が良く胃に負担の少ないものを選ぶようにしましょう。
例えばお粥やうどん、軟らかめのご飯、煮魚や煮物などがおすすめです。
フルーツを選ぶ際にも、刺激の少ないりんごやバナナなどが良いでしょう。
極端に辛いものや酸っぱいもの、味が濃すぎるものは負担が大きくなってしまうため、翌日までは控えることが大切です。
アルコールに関しては、飲んではいけないという決まりはありませんが、体調が万全でない場合には控えめにしておくよう心がけてください。
「胃カメラ検査の後、生活で気をつけることはありますか?」
胃カメラ検査では、必要に応じて鎮静剤を使用することがあります。
鎮静剤の効果がしっかり切れてからご帰宅いただきますが、転倒やふらつきといったリスクが考えられるため、当日は、車やバイクの運転は行わないようにしましょう。
通院時は自家用車ではなく、公共の交通機関や家族の運転など、ご自身で車を運転しないでください。
それ以外に関しては、特段生活の中での制限といったものはありません。
麻酔の効果が切れた後であればお食事もできますし、お風呂も通常通りに入っていただけます。
ただし、検査後すぐにハードな運動をすると体調を崩すことがあるため、スポーツなどは翌日以降にすることがおすすめです。
「翌日に気をつけるべきことがあったら教えてください」
胃カメラ検査を受けた翌日からは、いつも通りの生活を送っていただけます。
数日間安静にする必要や、運動の制限、食事の制限などもありませんのでご安心ください。
ただし、検査後に胃痛や腹痛、喉の強い違和感などがあった場合には、念のため検査を受けたクリニックに相談しておくことを忘れないようにしましょう。
さらに、便の色には注意が必要です。
検査後、何らかのトラブルによって胃から出血すると便が黒くなります。
もし、胃カメラ検査の後で便が黒いことがあれば、出血の有無を確認する必要があるため、至急検査を受けたクリニックに連絡を入れて医師の判断を仰ぐようにしましょう。