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【コラム】大腸カメラ検査後・大腸ポリープ切除手術後の注意点
大腸カメラ検査では、観察時に内視鏡から入れたガスが腸内に残っているためお腹に不快感があると思います。
時間が経つと少しずつ楽になりますので、ガスをしっかりと出すようにしてください。
基本的に、検査後はしばらく安静にしていただいてご帰宅となりますが、状況に応じて点滴の追加や生体モニター管理下での経過観察を行うこともあります。
原則として日帰りでの検査になりますので、検査後の過ごし方については事前に説明を行わせていただきます。
今回はその中でも患者様からよくあるご質問をいくつかピックアップして紹介していきます。
「検査後、食べ物や飲み物で気をつけることはありますか?」
大腸カメラ検査後は、腸が敏感になっているため、急にたくさん食べたり刺激の強いものを食べたりすると体に大きな負担がかかってしまいます。
そのため、検査後しばらくは消化に良く刺激の少ないものを選ぶようにしましょう。
例えば、検査前と同じように軟らかいご飯やうどん、そうめん、具材のないスープなどがおすすめです。
飲み物に関しては、脱水を防止するためにもこまめな水分補給を心がけてください。
水分を摂る際にも、コーヒーやアルコール、炭酸飲料などは刺激が強いためNGです。
まずは少量のお水や白湯を飲み、消化に問題がなさそうであれば薄めのお茶、スポーツドリンクなどを少しずつ飲むようにしましょう。
「生活の中で何か制限されることはありますか?」
検査後、特に体調に異変がなければ歩行などの運動はしても大丈夫です。
適度に体を動かすことで、体内のガスを排出しやすくなるため、無理のない程度に動いてみてください。
とはいえ、筋トレやジョギングといったハードな運動は体に負担をかけてしまうため数日〜一週間は避けるようにしましょう。
入浴については、当日は体が疲れていると思いますのでさっと済ませてしまうことが大切です。
長湯をしてめまいやふらつきといった不調が現れる可能性もあるため、当日〜翌日まではシャワーで済ませる、湯船に入る場合も軽く浸かる程度にすることを推奨します。
「ポリープの切除を行った場合、注意することはありますか?」
ポリープの切除手術を行った場合、急に食事をすると体に負担がかかってしまいますので、まずはゆっくりとお水を飲むことから始めましょう。
手術後も、一週間ほどは胃腸に優しい食事を心がけてください。
脂質の多いものや辛いもの、酸っぱいもの、アルコールなど刺激の強いものは控えるようにしましょう。
なお、大きなポリープを切除した場合など出血のリスクがある場合には、しばらく絶食が必要になるケースもあります。
日常生活に関しては、お腹に力が入る運動や作業はしばらく避けていただくことが大切です。
また、検査から一週間は体調を崩しやすいため、旅行などの遠出は避け、万が一の際にすぐ受診できるようにしておくと良いでしょう。
ある程度の食事制限はありますが、便秘対策のために水分はしっかり摂取してください。
検査後、数日経って便に血液が混じっている場合など、異変に気づいた際には至急クリニックへ連絡してください。
「腹部の痛みなど、通院すべき症状はありますか?」
大腸カメラ検査後、もし以下のような症状があった場合には検査を受けたクリニックに連絡をして指示に従うようにしてください。
・出血
少量の場合は、それほど心配はありません。
便器が赤くなるほどの出血や数日間続く出血があった場合には、念のため検査を受けましょう。
・腹痛
激しい腹痛に襲われたり、時間が経つにつれて痛みが増したり、腹部が硬くなっているようなことがあった場合には、通院が必要です。
・吐き気や嘔吐
強い吐き気や嘔吐が収まらない場合、腸閉塞などのトラブルが起こっている可能性があります。
早めに受診して、問題がないかきちんと検査を受けるようにしましょう。